宮崎アニメのお手本!「動物農場」12・20公開
今、豚は太っていない

伝説のH&Bが半世紀前に描いた、永遠不変の権力の寓話。
ジョージ・オーウェル原作「動物農場」、ついに日本解禁。
アニメ界の巨匠・宮崎駿監督(67)が館主を務める東京・三鷹の森ジブリ美術館が配給するアニメ映画「動物農場」が、12月20日に公開される。同作は英作家ジョージ・オーウェルの同名小説を原作に、1940〜70年代にかけて欧州最大の影響力を誇ったスタジオ「ハラス&バチュラー」が手掛けた英国初の長編アニメ。54年の製作だが、日本での公開は今回が初めて。宮崎監督も「長編アニメーションを作りたいと思った時に、お手本としていくつかある中の1本」という“伝説の名作”だ。
農場主に虐げられた動物たちが、2頭の豚をリーダーに革命を起こし、人間を追放するが、やがて豚たちも堕落し巧みな宣伝や恐怖で農場を支配する…。
ワーキングプアと富裕層の関係など、現代の労働問題に通じる作品に、宮崎監督は「今の世の中だと思えばいい。複雑になっているけど、労働者がいて収奪者がいるという仕組みは変わっていない」と半世紀以上も前に作られた作品を公開する意味を解説。「セレブって豚のことでしょ。今、豚は太っていないんだよね。ジムかなんかにせっせと通ってスマートだったりする」と皮肉な表現で現代と作品の関連性を語っている。
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<スポーツ報知・引用元:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081109-00000289-sph-ent>
<アニメーション映画監督 宮崎 駿 コメント>

今の世の中だと思えばいいんですよ、この映画が言っているのは。今、日本の労働問題で一番問題になっているのは、人材派遣会社とか臨時職員とか、労働者の多くがきわめて不安定な状態にさらされていて、一回社員になり損なうと、もうずっとワーキングプアの状態で、それは自己責任だってことになっているけど、そういう世の中っていうのは、「動物農場」の後半のあの豚さんたちがお金数えている状況とまったく同じ。あの「動物農場」のようなどぎつい形をとっていないだけ。でも実のこというと、人材派遣会社とか保育や介護の問題でもそうですけど、ちゃんと企業として儲けている人がいる。働いている現場は、ひどい低賃金と重労働でやっているから、やり手がいないとか、離職率が高いとか問題にされているけれど、企業はそのへんを改善する気は全然ない。
<作品 概要>
飲んだくれの農場主を追い出して理想的な共和国を築こうとした動物たちであったが、指導者の豚が独裁者と化し、恐怖政治へ変貌していく過程を描く。スペイン内戦に自ら参加した体験を持つオーウェルが、人間を豚や馬などの動物に見立てることで20世紀前半に台頭した全体主義やスターリン主義への痛烈な批判を寓話的に描いた物語である。

<あらすじ>
人間の農場主が動物たちの利益を搾取していることに気づいた「荘園牧場」の動物たちが、偶発的に起こった革命で人間を追い出し、「豚」の指導の下で「動物主義」に基づく「動物農場」をつくりあげる。動物たちの仲間社会で安定を得た彼らであったが、不和や争いが絶えず、最後は理解できない混乱と恐怖に陥っていく。結果的に支配者が入れ替わっただけで、人間が支配していた時以上に抑圧的で過酷な農場となる。
<登場人物(動物)>


ナポレオン
雄豚。演説は苦手だが狡猾。後に独裁者と化す。モデルはヨシフ・スターリン。
雄豚。演説は苦手だが狡猾。後に独裁者と化す。モデルはヨシフ・スターリン。


スノーボール
雄豚。一時は主導権を握り風車建設計画や農場電化計画を推進するが、ナポレオンによって追放され、反逆者とされる。モデルはレフ・トロツキー。
雄豚。一時は主導権を握り風車建設計画や農場電化計画を推進するが、ナポレオンによって追放され、反逆者とされる。モデルはレフ・トロツキー。


メージャー爺さん
雄豚。全ての動物の平等と自由を謳った「動物主義」を唱えるが、革命直前に病死。モデルはウラジーミル・レーニン。

<原作者 ジョージ・オーウェル>
George Orwell(1903年6月25日 インド - 1950年1月21日 ロンドン)は、イギリスの作家。本名はエリック・アーサー・ブレア(Eric Arthur Blair)。
税関吏の息子としてインドに生まれる。イートン校卒業後、警察官としてビルマに赴任、自国の植民地政策に疑問をおぼえ、退職して作家を志した。「パリ・ロンドンどん底生活」「ビルマの日々」で認められ、以後エッセイの書き手としても知られた。のちには社会主義に共感して、スペイン義勇軍に参加(「カタロニア讃歌」)、だが全体主義的傾向に対しては終始反対。
1945年に『動物農場』を発表し初めて世俗的な名声と莫大な収入を得る。
著作『1984年』は全体主義的ディストピアの世界を極めて説得力のある形に書き上げたため、そういった社会を「オーウェリアン」(Orwellian)と呼ぶ。
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<ハラス&バチュラー・カートゥーン・フィルムズ>
ハラス&バチュラー・カートゥーン・フィルムズは、1940年に設立され、50年間にわたって映画制作を行った。40年代から70年代半ばまで、イギリス最大、かつ最も影響力のあるアニメーションスタジオであった。常に新しいスタイルと技術を生み出し、新しい才能を発掘し育てたことでも有名だ。それは、国内のみならずヨーロッパ中で活躍しているクリエイターの多くがこのスタジオ出身者であることが物語っている。「動物農場」は、最も有名で成功した作品だが、スタジオの歴史の中では、娯楽映画のほか、戦時中のプロパガンダ映画、ドキュメンタリー、テレビシリーズ、実験的アートフィルムにいたるまで、2000以上の作品を制作している。
<映画「動物農場」公式サイト>http://www.ghibli-museum.jp/animal/




















